「ランサムウェア シールド」がアバスト インターネットセキュリティ製品に追加。対策がより強固に

Jas Dhaliwal 19 9 2017

拡大を続けるランサムウェアの脅威に対して、アバストのセキュリティ製品に最新かつ最善の防御対策が用意されました。その名も「ランサムウェアシールド」

これはテレビドラマシリーズ「Mr. Robot」の続編などではなく、実世界の出来事です。先日、正体不明のサイバー犯罪者がマルウェア攻撃を仕掛け、世界中でニュースになりました。「Petna」と呼ばれるランサムウェアがウクライナで発生し、瞬く間に世界各地に広がり、6月27日にはピークに達しましたが、その後オンラインセキュリティのエキスパートたちがその無力化に成功し、脅威を封じ込めることができました。

増え続けるランサムウェア

Petna ワームは決して特異なものではありませんでした、またこの種の脅威で最悪というレベルのものでもありませんでした。Petna は単に「ニュースになった」最新のランサムウェア攻撃だったにすぎません。2 か月前には、はるかに大規模な攻撃、WannaCry がアバストによって 150 を超える国々で 100 万回以上ブロックされました不運な事実は、このような攻撃が今後も発生し続ける可能性が非常に高く、さらに多くの人々や企業に影響を及ぼし、金銭的な被害や損害を与えるであろうことです。

ランサムウェアは最も広く流行し、人々が直面する可能性の高いオンライン脅威のひとつとなりました。実のところ、年初からの 3 か月間に発生したすべてのマルウェアの 60% はランサムウェアだったというデータもあります。そして、今年になって確認されたランサムウェア亜種の数は昨年の 4 倍以上に増えています。

システムがランサムウェアに感染すると、ランサムウェアはユーザーの最も重要な機密ファイルを識別して暗号化し、強固に閉じ込め、復号キーを手に入れるためにユーザーが金銭を支払うまで人質に取ります。ランサムウェアの被害者になることは非常に屈辱的、かつ恐怖を伴う経験であり、攻撃者の言うことを聞いたとしても、人質に取られたファイルが最終的に解放されて被害者の手に戻るという保証はありません。

オンライン セキュリティがユーザーをランサムウェアから保護する方法

アバストでは、ランサムウェアやその他の種類のマルウェアからの保護機能をすでに備えた無料のアンチウイルス製品を提供しています。アバスト 2017 の一部である挙動監視シールドは組み込みの保護機能で、実行中のプロセスをすべて監視し、異常な動作をするファイルがないか警戒し続けます。疑わしいファイルがある場合、挙動監視シールドはそのファイルを閉じて詳細な分析のために隔離します。

アバストでは毎月 10 億件を超えるマルウェア攻撃を阻止しており、次世代の人工知能と機械学習を利用して、4 億人以上のユーザーのデバイスからデータを収集して分析しています。この大規模で反応の速いネットワークは、弊社がランサムウェアを素早く特定して阻止するのに役立ちます。

悪者に後れを取らないアバスト

常に進化を続けるオンライン脅威と闘うには、特別な保険を掛ける必要があるため、弊社では挙動監視シールドを補完する安全確実な機能を作りたいと考えました。これが理由となり、現在、弊社の上位製品であるアバスト インターネット セキュリティアバスト プレミアの一部として利用可能なランサムウェア シールドが開発されました。

ランサムウェア シールドは、ユーザーが持つほとんどのフォルダと、納税記録や家族写真など、ユーザーが選択した特定のフォルダを「防壁で囲む」ことによってプロテクションの追加的なレイヤーを提供します。これらのフォルダに対して変更、削除、または暗号化を試みる、信頼できないアプリケーションをブロックします。ユーザー個人を特定可能な情報、写真と動画、および機密性のある記録は、ランサムウェアをはねのけるシールドにより安全に守られ脅威が及ぶことはありません。つまりユーザーのデータが人手に渡ることがなくなります。

加えて、ランサムウェア シールドでは、保護するフォルダを必要に応じて調整することで、ユーザーがファイルを完全にコントロールできるようになっています。また疑わしいアプリケーションが、ユーザーによって保護されたファイルに何らかの形で変更を加えようとした場合、ランサムウェアシールドはユーザーの許可を得るよう、自動的にそのアプリケーションに対し強制命令をだします。さらに、弊社では人工知能 (AI) と機械学習を利用して許可される (「ホワイトリストに含める」) アプリのリストを自動的に作成し、入ってくる情報を継続的に分析して、問題のないアプリとそれ以外のアプリの識別を学習します。

身代金の金額は犯罪者によって異なり、ランサムウェアが要求するビットコインでの平均支払額は約 300 ドルですが、支払っても無駄になる可能性が高いです。なぜなら、犯罪者は結局のところ本気で被害者にファイルを返すつもりはないからです。統計資料の一部にならないでください。身代金は支払わないでください。しかしさらに重要なことは、最初からランサムウェアの被害にあわないように身を守る対策を取ることです。そうすれば、ファイルもお金も失わずに済みます。4 億人を超えるアバスト ユーザーに加わり、サイバー犯罪との戦いで勝ち続けるためにも手をお貸しください。

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