おかしな形をしたアンテナ付きで、光が点滅している小さくて黒い家庭用ルーターが、インターネットを機能不全に陥らせろとの命令を受けているデバイス軍団の一員である可能性があります。ドラマの中の話のように聞こえるかもしれませんが、昨年 10 月の金曜日の午前中に、数時間継続してインターネットを広範囲にわたって機能不全に陥らせた大規模なオンライン攻撃では、ルーター、ウェブカメラ、プリンタなど、一般の人々のインターネット対応デバイスが利用されました。2020 年までにはネットワーク接続されたデバイスの台数が 500 億台に達すると予測されていることから、サイバー犯罪者によるこのような攻撃が再び試みられることは間違いありません。
この攻撃が成功したのは、サイバー犯罪者がデフォルトのまま変更されていないルーターやデバイスのパスワードを用いて数千台のデバイスを乗っ取ったためです。犯罪者はこれらすべての小さなデバイスを用いて、「Mirai」と呼ばれる巨大で強力なボットネットを作り上げました。彼らはこのボットネットを使用して、大量のトラフィックを人工的に発生させて送信し、サーバーを溢れさせて本来のトラフィックに対応できなくさせる分散型サービス拒否 (DDoS) 攻撃を仕掛けました。
ご自分のホーム ルーターを管理しましょう
すべてのアバスト 2017 製品は、「Wi-Fi インスペクター」と呼ばれる機能を搭載しており、ユーザーがご自分のネットワークを管理できるため、ルーターやその他のスマート デバイスが Mirai のようなボットネットの一部になることを阻止できます。これまでにアバスト製品を使用したことがある方は、「ホームネットワーク セキュリティ」という名前ならお分かりかもしれません。
Wi-Fi インスペクターは、ワイヤレスでも有線でも、ホーム ネットワークに接続されているすべてのデバイスを自動的に検査します。脆弱なデバイスがないか調べて、セキュリティ問題に対処する必要がある場合は通知して、順を追って解決策の説明を行います。脆弱なデバイスがないか調べて、セキュリティ問題に対処する必要がある場合は通知して、解決策に関する順を追った説明を行います。ルーターが安全ではない場合、PC、Mac やその他のデバイスに保護対策を施していても攻撃される恐れがあるため、ルーターは特別なセキュリティ リスクとなります。
過去数か月間にアバストは世界中で 430 万台を超えるルーターを調べ、その 48% に何らかのセキュリティ脆弱性があることが分かりました。また、弊社の調査では、ルーターのファームウェアをアップデートしたことがあるユーザーは米国人の 4 分の 1 にすぎず、利用可能なアップデートがあるかどうか確認するためにルーターの管理インターフェースに毎週もしくは毎月ログインするユーザーは 7 人に 1 人のみでした。
WI-Fi インスペクターを使用してホーム ネットワークをチェックする方法
- ネットワークの問題があるかどうか調べるには、アバスト 2017 のユーザーインターフェースを開きます。
- 左側にある [保護] タブを開きます。
- [Wi-Fi インスペクター] をクリックし、次に [ネットワーク スキャン] ボタンをクリックしてスキャンを開始します。
Wi-Fi インスペクターは、以下の脆弱性を明らかにします。
- 弱いパスワードまたはデフォルトのパスワード (Wi-Fi とルーター管理用)
- ルーター ファームウェアの脆弱性 (ほとんどの一般的なメーカーに関して)
- 暗号化されておらず、セキュリティ保護されていないワイヤレス ネットワーク
- DNS ハイジャック (デバイスとルーター上)
- 解放されたネットワーク ポート (リモート アクセス、Telnet 用など)
ご留意いただきたい重要な点は、アバストがユーザーに代わってネットワーク問題を修復することは不可能なことです。Wi-Fi インスペクターはユーザーに代わってルーター設定にアクセスして変更を行う権限は持っていないため、ルーター管理ページで行うすべての変更は、ユーザーまたはメーカーが行う必要があります。
スキャン結果の分析についての詳細は、Wi-Fi インスペクター ポート ページをご覧ください。