「ワクチン接種しました!」SNSで祝う時の注意点

Emma McGowan 1 7 2021

ワクチン接種に関して投稿する際は、個人情報を盗まれないよう気を付けましょう。

新型コロナウイルスのワクチン接種が本格化するにつれ、ワクチンを接種したことをオンラインで報告する人が増えています。パンデミックの終わりが見えてきた嬉しさを共有するため、また、フォロワーにもワクチン接種を勧めるため、SNSに投稿したいと思う方もいるでしょう。しかしその結果、個人情報の盗難や詐欺に遭ってしまうかもしれません。

アバストのシニアグローバル脅威コミュニケーションマネージャー(Senior Global Threat Communication Manager)であるクリストファー・バッド(Christopher Budd)は、次のように述べています。「新型コロナワクチン接種記録書をSNSで公開することは、見えつつあるコロナ収束の一つの祝い方、あるいは、ワクチンに不安を持つ人に、ワクチン接種を勧める良い方法だと思うかもしません。しかし、記録書を撮影し投稿することは、個人情報盗難のリスクを高める可能性があります。」

新型コロナワクチン接種記録書には、氏名、生年月日、住所、ワクチンのメーカーと番号、接種日、接種会場などが記載されています。

バッドは次のようにも述べています。「氏名と生年月日は特に注意が必要な個人情報です。公的記録やSNSで公開されている他の個人情報と組み合わせることで、サイバー犯罪者が個人情報窃盗を試みるのに必要な要素が揃ってしまいます。さらに、ワクチンのメーカー、接種日、接種会場などの情報を使って、サイバー犯罪者が接種後の体調確認などの電話を装い、あなたの健康や保険などに関する情報を入手・悪用しようとする可能性もあります。」

もちろん接種記録書に記載の情報は、違う経路でも流出するリスクがある情報です。ただ、安易にワクチン接種に関する投稿をすれば、サイバー犯罪者に狙われやすくなります。サイバー犯罪者は常に次の標的と、その人を騙す手口を探しているのです。


参考記事:新型コロナウイルスに便乗した詐欺に注意


ただ、ワクチン接種を公に祝ってはいけない、というわけではありません。ワクチン接種を記念すべきことだと思い、それを家族や友人と共有したいのであれば、以下の7つの方法を実践しましょう。

ワクチン接種の様子を撮り、投稿する

ワクチンを接種している様子の写真であれば、あなたの個人情報を盗難のリスクにさらさず、SNSでシェアすることができます。ただ、このような写真を撮影する場合、医療従事者の許可を得る必要があります。また、接種会場で他の人の迷惑にならないようにしましょう。

絆創膏を自撮りする

ワクチン接種後、絆創膏のついた腕が映ったセルフィーを撮るのはどうでしょう?家に帰るまで待てば、マスクなしで自撮りできます。

「ワクチン接種済み」シールの写真を撮る

接種会場によっては、ワクチンを接種したあと、「ワクチン接種済み」のシールをもらえます。この写真を投稿することも、ワクチン接種の安全な祝い方の1つです。

接種会場の外で写真を撮る

接種会場の外で撮った写真を投稿すれば、その地域でワクチンを接種できる場所を共有しながら、あなたのワクチン接種を祝うことができ、一石二鳥です。

ダンス動画を投稿する

1年以上のパンデミックに耐えたのですから、少し恥ずかしい動画を投稿しても良いのではないでしょうか?

個人情報をすべて隠す

どうしても接種記録書をオンラインでシェアしたいと思うのであれば、情報をすべて隠して投稿しましょう。モザイクなどの画像編集は、元に戻すことができてしまうため、指で覆った状態で写真を撮りましょう。

文字だけの投稿にする

一番安全で、自由に自分の気持ちを表現できる方法です。個人情報は記載せず、ワクチン接種を喜ぶ気持ちを投稿しましょう。

この記事は2021年3月23日に公開された7 ways to celebrate vaccination without getting your identity stolenの抄訳です。

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