今だからこそ高めておきたいオンラインプライバシーに対する意識

Nancy Nunziati 19 2 2018

「データプライバシーデー」は、人々のデータのプライバシーがどの程度守られており、どのような対策を取り得るかという問題に光を当てます。

10年前の1月28日に米国とカナダにおいて初めてのデータ プライバシー デーが開催されました。それ以来、National Cyber Security Alliance (NCSA) は毎年この日を記念し、一般消費者と企業の両方を対象としてオンライン プライバシーに関する意識を高めるための取り組みを実施してきました。最近になって米国でインターネットの中立性が失われたことにより、今年のデータプライバシーデーは重要性が一段と高まったと感じます。

何が個人的で、何が個人的ではないか?

2017年、米国では規制が撤廃されたことにより、インターネットサービスプロバイダ(ISP)が収集したユーザーに関するデータを、ユーザーの許可を得ずに販売することがもはや違法ではなくなりました。

このデータには、ユーザーが使用するオンラインのアカウント、閲覧するサイト、購入する物品が含まれる可能性があるといわれています。人々のデジタル生活は、そのデータを買うことにお金を惜しまない組織や人にとって貴重な情報ソースとなっており、インターネットユーザーはその統計値から広告などのターゲットとしてまで、様々な意味を持つ存在となり得ます。

私たちは、保有しているオンラインアカウントのそれぞれにおいて、サインアップするために入力する必要のある情報や、そのウェブサイトで行う取引や通信など、一定量の個人データへのアクセス権限を付与しています。そのすべてのデータは、ウェブサイト自身のセキュリティプロトコルと同程度しか保護されません。

私たちにできることは、オンラインでプライバシーが保護されるものは何もないと想定し、それに対処することでしょう。インターネットの中立性が失われつつある今、規則を定めるのは最も多額の金銭を支払った人であり、データは最も価値の高い商品です。自分のプライバシーを守るための措置を講じなければ、そうした世の中の変化の標的になってしまう世界を私たちは生きています。

オンラインでプライバシーを維持する方法

オンラインでは、どこに移動してもIPアドレスでユーザーは特定できます。自動車で言えばナンバープレートのようなものです。オンラインでプライバシーを保護する唯一の方法は、このナンバープレートを捨ててしまうことです。そして、それを行う唯一の方法は、別の車を使用することです。そして、そのサービスを提供するのがアバスト セキュアラインなどのVPNです。

VPN (仮想プライベート ネットワーク) を使えば、ユーザーは VPNに属するIPアドレスの一つを選んでインターネットに接続するため、ユーザー自身の IP アドレスは誰にも分かりません。例えば、東京の自宅にいても、VPNでニューヨークベースの IP アドレスを使用していれば、サイバー犯罪者がそのユーザーを見た場合、ユーザーはニューヨークからインターネットに接続しているように見えます。

ただし、覚えておく必要があるのは、ユーザー名を使用してサイトにログインすると、その時点からこのプライバシー保護はなくなることです。そのユーザー名と、それを作成するために入力した情報によって特定されるからです。各ユーザーが識別されるソーシャルメディアやフォーラムでの一般的なルールは、共有する個人情報をできる限り少なくすることです。

さらに詳細を学ぶ方法

「データプライバシーデー」を記念して、討議を活性化するために NCSA が1月25日にサンフランシスコにある LinkedIn 本社から実施するライブ ストリームなど、世界中で多数のイベントが開催されました。こうした取り組みは、今後もますます増えていくことでしょう。常に必要な情報にアンテナを張り、オンライン上でのプライバシー保護に誰もが努める必要がありそうです。

アバストでは人々のデジタル生活の保護に力を尽くしており、それにはプライバシーを維持する権利の擁護も含まれます。「データプライバシーデー」を機に、自分自身への贈り物として、VPN によってプライバシーを自らの手に取り戻してください。皆様には、その権利があるのです。

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