かわいい我が子と、ほかの子どもが写っている写真。勝手に投稿しても良いのでしょうか?

Emma McGowan 28 10 2022

「子どもの誕生日に、ほかの子どもを招待し、パーティを開催しました。多くの写真に、ほかの人の子どもが写っているのですが、このような写真は勝手にSNSに投稿しても良いのでしょうか?」

最近、アバストに上記のような相談が寄せられました。

誕生日パーティのほかにも、発表会や運動会などで子どもの写真を撮っている親を、誰もが見たことあるかと思います。かわいい子どもの写真を撮り、共有したい気持ちはわかります。

しかし最近、子どもの写真がオンラインで公開されることについて、不安を抱いている保護者が増えてきています。昔の写真が大学入試や就職活動に影響する恐れや、顔認識により個人情報が漏洩する不安など、インターネット上に写真を載せたくない理由は多くあります。また、自分の写真をいつ、どこで公開するかは、子どもが大きくなったら自分で決めるべきことだと考える人もいます。

このようにプライバシーに対して懸念を持つ人が増えてきている中、SNSへの写真の投稿に関するマナーも変化しています。ほかの人の子どもの写真を投稿する前に、確認すべき5つのポイントを紹介します。

1. まず、その子の保護者の許可を得る

子どもの写真を投稿する前に、必ずその子の保護者に許可を得ましょう。「この写真、すごくかわいい!Instagramでシェアしても良いですか?」とメッセージを送るか、写真を撮ったその場で直接聞いてみましょう。

一部の保護者にとって、これはすでに当たり前かもしれません。しかし、2020年にアバストが保護者を対象に行った調査によると、日本の保護者の約9割が、SNSに投稿する写真にほかの子どもが写っていても、その子の保護者から事前に許可を得ていないことが判明しました。これは、調査が行われた国の中で最も高い割合でした。

「もし公開してほしくない場合は、遠慮なく言ってください。完全に理解できます」と一言加えてみるのも良いかもしれません。そうすることで、その保護者にプレッシャーを与えず、はっきりした回答をもらえるでしょう。

2. 誰もが同じ「ルール」を持っていると思い込まない

子どもの写真がインターネット上で拡散されて全く問題ないと思っている保護者もいる一方、子どもの写真を投稿するウェブサイトや共有する相手について「ルール」を設けている人もいます。すべての人があなたと同じルールを持っていると思わず、まずは尋ねてみましょう。

また、子どもが大きくなるにつれて、自身の写真の投稿について考えを持つようになるかもしれません。そうすると、家族としての写真投稿の線引きも変わってくる可能性があります。ママ友・パパ友同士で、写真投稿のルールについて話し合いましょう。不自然な会話かもしれませんが、投稿した後になって「投稿してほしくなかった」と言われたり、写真を削除するように要求されたり、などという状況よりは好ましいと思います。

3. 絵文字でほかの子の顔を隠す

「私の子の顔は、オンラインで公開してほしくない」と言われたものの、それでも子どもの写真を投稿したいとき、絵文字で顔を隠せば、投稿しても大丈夫か聞いてみても良いかもしれません。こうすることで、相手の意向に反することなく、子どものかわいい場面をインターネット上で共有できることができます。

しかし、この回避策さえも受け入れられない保護者もいるかもしれません。絵文字で顔が隠れていても、投稿する前に必ず保護者の許可を得ることが重要です。

4. 画像をトリミングする

その写真を投稿したい理由は、あなたの子どもが写っているからですよね?ほかの子どもを写真から切り抜いてしまうのも、アリです!

5. 頼まれたら、写真を削除する

自分は問題ないと思い投稿した写真でも、削除してほしいと言う保護者もいるかもしれません。その時は、すぐに写真を削除しましょう。どうしても写真をSNS上に残したい場合、上記のほかの子どもを隠す回避策を使い、再度保護者に確認しましょう。

しかし、画像の削除を拒否したり、一回削除した後、まだほかの子の顔が見える状態の写真を再度投稿するようなことは避けましょう。あなたは、ほかの人の子どもの画像への権限を持っていません。写真はすぐに削除し、その子の保護者に謝りましょう。

この記事は、2022年9月23日に公開されたNetiquette: Is it OK to share pictures of someone else's kids online?の抄訳です。

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