「パスワードの再設定を手伝ってほしい…」嘘の依頼メッセージに要注意!#2

Emma McGowan 17 2 2022

判断が難しい詐欺を見分けるには?

前回は、Instagramで来た詐欺メッセージをご紹介しました。

それからわずか1日後、今度はFacebook Messengerで知り合いから「お金を貸してほしい」と連絡が来ました。その人は、20年ほど会っていない幼なじみでした。私は突然の連絡を不思議に思い、「久しぶり!もしかしてアカウントが乗っ取られた?」と返信しました。

会話を続けると、本人であることが分かりました。本当にお金に困っており、片っ端から知り合いに連絡していたようです。

今回は本当に知り合いからのメッセージでしたが、詐欺師もこのように「ソーシャルエンジニアリング」を利用し私たちの良心につけ込み、お金や個人情報を搾取しようとします。

判断が難しい際に詐欺を見抜くには?

2つ目のメッセージは詐欺かどうかの判断が少し困難でした。

以下の場合は、詐欺の可能性が高いです。

  1. 長い間会っていないが、詐欺と思われるメッセージが来る前に一度連絡が来た
  2. 「お金を貸してほしい」という要件だった
  3. 急かすような内容のメッセージが含まれていた(私に連絡した幼なじみは数日間、5米ドルで生活しなければならないと言っていました)
  4. 文法やスペルが複数の箇所で間違っていた

今回に限っては、相手と会話を続けていくうちに、本人であることが分かりました。具体的には、私は人にお金を貸さないようにしていると伝えた際、しつこくお金を要求しなかったことが、詐欺ではないと分かった一番の要因でした。詐欺師は、標的が断った後もプッシュし続けます。詐欺師でなくても、似たような行動をとる人もいるかもしれませんが、お金をしつこく要求しない相手は詐欺師の可能性が低いです。

幼なじみとは、過去20年間ほとんどやり取りしておらず、お金を要求するメッセージが来る1か月前に10件ほどのメッセージを交わしていただけでした。詐欺師は通常、より親密な関係を利用して被害者からお金を騙し取ろうとします。

オレオレ詐欺」がその代表例と言えるでしょう。詐欺師は標的の子どもや孫のふりをして、「トラブルに巻き込まれていて、解決するためにお金がすぐに必要」などという内容の電話をかけてきます。知られると恥ずかしいので両親、もしくは他の家族には言わないでほしい、とも言うかもしれません。

こういうときは、詐欺師が作り出す「緊急性」に惑わされないことが大切です。メッセージを送付してきた人に直接電話をかけて、本人であることを確認しましょう。特にオンラインでしかやり取りしたことがなく、直接会ったことがない人にはお金やギフト券などは絶対に送らないようにしましょう。

もし詐欺でないことが確認でき、お金を貸すことにした場合は、必ず追跡可能な方法で、本人だけにお金を送るようにしましょう。例えば、相手が決済サービスへのリンクを送ってきたら、クリックする前に、別の連絡手段で本人であることを確認しましょう。また、指定された人だけが受け取れるように、電信送金をすることもできます。

友人を助けることは良いことですが、悪い人たちがあなたの良心を悪用しようとすることがあります。利他的な気持ちを拒もうとは決して思っていませんが、誰かがあなたにオンラインで連絡してきたときは、まずは疑ってみることが賢明でしょう。時間をかけて、十分に注意を払い、大切な人は安全に助けましょう。

この記事は、2022年1月11日に公開されたHow to tell if you're helping or being scammed onlineの抄訳です。

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