背景
2015 年後半に私がアバストに入社したとき、会社のために取り組んでほしいと依頼された最も重要なことの 1 つは、弊社のお客様にとってアバスト ブランドが何を意味するかを理解し、ブランドを再活性化する方法を決定することでした。アバスト ブランドは 1988 年以来、世界中の人々の安全を維持してきました。私は、ブラジルからフランスまでさまざまな国々の数百万人の人々が弊社を信頼して保護を任せてくれているのを目にし、非常に驚嘆し (そして誇りに思い) ました。弊社の製品が世界中のどこで使用されるかを見ると、アバストが真の地球市民であることが分かります。
弊社のロゴと社名にも、語り継がれた歴史があります。「アバスト」という社名は、実は 1988 年に発表された製品から取られたもので (海賊関連の起源はありません)、現在まで使用し続けている 2010 年のロゴは、アバストの非常に才能豊かな社員、Martin Novak によってデザインされました。
これが最初のアバスト ブランド製品で使用されたロゴです:
探求
2016 年前半に、私たちはお客様にとって弊社のブランドが何を意味するかを理解しようと努力しました。ブランドを再活性化するための探求を開始するには、まずお客様、すなわち毎日オンラインで様々な活動を行っている人々が弊社のブランドと、競合他社のブランドをどのように考えているかを知る必要がありました。私たちは世界各地の 7 か国で、モバイル デバイスやノートブック PC を使用し、あるいはオンラインで業務を行っており、保護を必要とする数千人の人々を対象に調査を行いました。そして、弊社の優れている点として回答者が挙げたのは以下の事柄でした。
- 弊社の製品はデバイスのパフォーマンス維持に役立ち、動作速度の低下を生じさせない
- 弊社の製品は使いやすい
- 弊社は強力な保護を提供するために革新的な独自の手法を用いている
現在、私たちは上記の事柄に関して完ぺきとは言えないと分かっていますが、お客様がこれらの点を重視していることは承知しています。ですから、これらの点について改善を重ね、毎日お客様に素晴らしい体験をお届けするとともに安全を維持することに注力しています。
アメーバ、それとも染み?
弊社の有機的な「染み」は 2010 年のロゴが起源です。有機的な形状と「a」の文字を囲む腕は、アバストを取り巻くコミュニティを象徴しており、このコミュニティはまさに弊社の成功に必要不可欠なものです。先日、私たちはこれを「アメーバ」と呼び始めました。その理由はよく分かりません。多分、私が学生時代に生物を専攻していたからでしょう。染みか、アメーバか、皆さんがお決めください。あるいは、何かもっといい呼び方を考え付く方がいらっしゃるかもしれません。いずれにせよ、私たちはこのロゴが気に入っています。とても大切に思っているのです。このロゴは私たちのコミュニティを表しています。我々の業界は、その認識体系で多くの鋭角を用いるため、自然で有機的な形状は新鮮な変化をもたらしてくれます (それは上述の自立的思考そのものです)。
シールドとチェックマークを超えるデザインを目指して
弊社のロゴと視覚的なデザインをどのように進化させたらよいか決定するために、私たちは他社のロゴや視覚的デザインをすべて丹念に観察し、この業界にどのようなものがあるか確認しました。私たちが目にしたのは、たくさんのシールドとチェックマークでした。色としては、赤、青、黄色が多用されています。
私たちは、弊社ブランドの純粋価値を保持ししつつ、より根本的にロゴを変更する方法を探しましたが、最終的には有機的な形状とオレンジ色がうまく調和して人目を引くものとなりました。デザインを一新するのではなく、進化させて、特徴的な外見を保持する道を選んだのです。
流行の新たな基本色はオレンジ
私たちはオレンジ色が気に入っていますが、横にグレーと黒だけを並べると、少々ハロウィンのような雰囲気に見えます。弊社の認識体系にはオレンジ色を残したいと考えましたが、その理由は、オレンジ色を使用しているセキュリティ企業が非常に少なく (上の段落を参照)、また、毎日デバイス上に表示される弊社のオレンジ色のアメーバとインタラクションを行う数百万人のユーザーから得た純粋な価値を保持したかったためです。ただし、「退屈なデザイン」(弊社の CEO はこう言うでしょう) も避けたかったため、オレンジ色を引き立たせる補色をいくつか採用することにしました。
弊社の新しい配色では、ほとんどネイビーブルーのように見える、非常に濃い紫色を真剣な場面で使い、楽しく過ごす場面ではプラム色、つまり明るい紫色を使います。このような色の組み合わせは、私たちの業界では非常に特異なもので、マーケティング担当者としての私たちの仕事は弊社のブランド認識度を高め、人々にブランドをよく覚えてもらうことです。また、使用する色の数はできるだけ少なくしました。ブランド戦略においては、控えめにすることでむしろ大きな効果が得られるのです。セキュリティは人々が毎日考える事柄ではないため、簡単に見つけて「アバスト」だと識別できる独特の外見で目立たせる必要があります。
現実的な問題が重要
弊社のロゴには、いくつかの現実的な問題もありました。社名の最後に付いている感嘆符が「i」の文字だと誤解されることが多く、その結果、一部の人々は間違えて弊社を「Avasti」と呼ぶのです。チェコ共和国ではなく、イタリアで設立された会社であるかのような名前です。また、以前のフォントは少し離れた所から見ると読みにくく、社名の大きさがアメーバの高さと不釣り合いなため、社名が小さく見えました。
弊社には、非常に才能豊かな社内のデザイナー チームがあり、優れたブランド代理店である siegel + gale 社が用意したデザイン戦略と指示に基づいて改善を行い、これらの問題を解決して最終的なロゴに仕上げました。グラフィックの専門知識を持ち、新たなアバスト ブランドを完成させたアバストの Matej Portes と Viktor Bielik に大きな賛辞を贈ります。
革命ではなく、進化
弊社は、最終的にはブランド アイデンティティの革命ではなく、進化を選びました。私たちが目指したのは、弊社の外見について私たちとお客様が気に入っている部分を保持し、これまでのデザインの現実的な問題を解決して、今日、私たちが生きる世界に合わせてブランドを最新化することでした。
タイミングは何よりも重要なため、新しいロゴの発表は、サイバー犯罪との闘いの新たなパートナーである AVG との正式な合併に合わせて行い、「新しい」アバストの象徴にすることにしました。新しいアバストは、新たな脅威に対してこれまで以上に的確に対処し、オンラインで人々に害を及ぼそうとする悪人より高い知恵を使って勝つために日々努力します。
新しいアバストを気に入っていただければ幸いです。ご意見、ご感想をぜひお寄せください。