ランサムウェア、データ流出、クリプトジャッキング、サプライチェーン攻撃、モバイルマルウェアが横行する中、デジタルライフでの自己防衛がこれまで以上に欠かせなくなっています。
より高度な手法を駆使して新たな脆弱性を探し出し、セキュリティを掻い潜ろうとするハッカー。現代のデジタル社会では、こうしたサイバー攻撃に対する効果的な安全対策が不可欠です。
PCやモバイルデバイスの安全性を時々チェックするだけではもはや不十分。常時、デジタル上の安全性を確保する必要があります。セキュリティを一層強化する先進のソリューションを享受し、日常に取り入れましょう。
驚くべきデータ
- ある調査によると、サイバー犯罪による被害額は全世界で年間1.5兆ドルに達しています。
- サイバー攻撃は中小企業に甚大な打撃を与えており、その脅威は年々さらに増しています。
- Cisco社は、多くの人が利用するPDFは、最もインサイダー脅威のターゲットになりやすいファイル形式だと指摘しています。
- 正当なソフトウェアパッケージにマルウェアを埋め込む、「ソフトウェア・アップデート・サプライチェーン攻撃」による被害規模と影響度が近年拡大しています。
また、多数の業界情報源から収集されたデータによると、2017年にはモバイルマルウェアの種類の数が54%も増加したといいます。
3年前、IBM社のジニ・ロメッティ会長、社長兼CEOは「世界中の企業にとって、サイバー犯罪は最大の脅威です」と語りました。この状況は、今でも変わっていません。自身のサイバーセキュリティを管理することは、今や必要不可欠です。
より幅広く、きめ細かなセキュリティ対策を
テクノロジーがあらゆる分野に広がり、ハッカーがさまざまな手段を駆使して脆弱性などを衝いてくる中、幅広い範囲でのサイバーセキュリティ対策が必要です。安心してインターネットを楽しむためには、ブラウザーをマルウェアやスプーフィングから保護するとともに、危険性があり迷惑な拡張機能やツールバーに対処できる製品が求められます。
また、メールや添付ファイル、チャットを常時スキャンし、潜在的な攻撃を検出する、常駐型のアンチウイルス製品も必要になります。
安全なデジタル生活を送るためには、きめ細かい機能を持つツールも欠かせません。たとえば、すべての送受信情報を暗号化するツール、また、解読不能な1つのパスワードで、すべてのアカウントを保護するパスワードマネージャーも、これに含まれます。
マルウェアだけでなく、悪意はなくとも何かしらの問題を引き起こす可能性を持つ「グレーウェア」などから、スマートフォンやモバイルデバイスを保護するツールもあります。
さらに、IoTの発展により様々なモノがインターネットに接続されるようになった今、私たちはプライバシーと個人情報が安全に保護されること、そして増大するサイバー攻撃に対してIoTデバイスが脆弱でないことを、確証しなければいけません。
あなたにとってベストなセキュリティを
セキュリティ対策は、主に2種類に分類されます。1つは、脅威が顕在化した後に対処する「事後対応型」、もう1つは、脅威が顕在化する前から、PCやスマートフォン、モバイルツールのアップデートを即実行し、あなたのデジタルライフを常に保護する「事前予防型」です。
もちろん、より効果的なのは「事前予防型」です。このアプローチは、AI(人工知能)とビッグデータを用い、サイバー攻撃をリアルタイムで検知し駆逐することで、いつでも、どこでも安心してネットにつながれるデジタルライフを実現します。アバストをはじめ、いくつかの企業がこのソリューション分野をリードしています。
これらのソリューションの多くは、膨大な数のユーザーマシンの演算能力によって、常に攻撃者の一歩先を行くセキュリティを実現しています。
ネットに接続されているデバイスが急増する中、邪魔にならず使いやすい「事前予防型」のツールこそ、デジタルライフを包括的に保護する最良の選択といえるでしょう。こうしたツールはすぐに入手できますので、お早めの導入をお勧めします。
この記事は2018年8月11日に公開されたStaying safe in a connected worldの抄訳です。原文は、ウェブサイト「Reuters Plus」の記事を再掲しています。