PCトレンドレポート: 2017年 PCの利用に関する事実トップ 7

アバストとAVGの多くのユーザーと世界中の調査データを収集して作成された 2017年第3四半期アバスト PC トレンド レポートは、現在、世界中で使われている、ソフトウェアとハードウェアのリアルな姿を明らかにしました。

テクノロジー関連のサイトで情報を集めたり、21世紀型の企業で働く方、あるいは近くのPC ショップを定期的に訪れる方は、グレーの箱に収められた、まるで大きな石の塊のような PC が事務所のデスクの下でブーンと唸っていたり、大きくて分厚いラップトップがウィーンという大きな音をたてていたりする時代はもう過ぎ去ってしまったと思い込んでいるかもしれません。すっきりとしたデザインで、高速な最新バージョンの Windows PC を誰もが使っているに違いない...とお考えではありませんか?

実は、そうとも言えないのです…

Not quite…

アバストとAVGが一つになって成長を続けている今、弊社には、億を超える膨大な量の「匿名」データが、弊社ソフトを使うデスクトップユーザーから集まってきます。弊社のセキュリティ製品群に組み込まれる、AVG PC TuneUp、そしてアバストソフトウェア アップデーターによって収集されるデータから見えてきた、今、世界でおこっている本当の「PCの姿」の一部を、本日はみなさんに共有させていただきたいと思います。

2017年 PCに関する事実 トップ 7

それでは、PC の現状はどうなっているでしょうか? 弊社のレポートで明らかになった 7 つの主な事実と、それが何を意味するかについて以下にご説明します。

No.1:平均的なPCの使用年数は、なんと5年以上

多くのユーザーは、PC を本当に「長期間にわたって」使用しています。世界中で使われるPC (ノートブックを含む)のうち、 2015 年以降に購入されたものはわずか10%でした。驚くべきことに、PCの28%近くは使用開始後 8年以上経過しており、大多数は 2010 年から 2014 年の間に生産された Core 2 Duo 時代の製品でした。もちろん、動作速度は非常に遅くなります。調査対象の1億5,500 万人のユーザーの全 PCの使用年数の中央値は、5 年をわずかに超える程度でした。

 

PC-trends-1.png

No.2:平均51種類のプログラム

調査対象となった世界中のデスクトップ PCにインストールされているプログラムの数は、平均で 51 種類でした。これらの中には、Skype、マイクロソフトOffice、iTunes など、毎日の生活で使われるものばかりでなく、ウェブサイトや他のプログラムの動作に必要とされる Java、Flashといったツールも含まれています。忘れてはならないことは、インストールするプログラムが増えれば増えるほど、PC の動作は遅くなり、信頼性が低下する可能性も生じます。

No.3:最も多くインストールされているプログラム上位 5 種

PC-trends-2.png

圧倒的多数で、Google Chromeが79%のPCにインストールされていました。  Chromeは、ブラウザ市場で支配的な地位を獲得していると言えます。しかし、多くのユーザーは Firefox もインストールしており、恐らく 2 つのブラウザを交互に使用しているものと思われます。

No.4:最も古くなっている製品  ー Java、Adobe Air および Shockware

弊社ではソフトウェア アップデーター機能を用い、遠隔で取得のできたデータのみの確認をおこなうため、PCにインストールされていて、古くなっているソフトウェア製品のデータのみを確認しています。その結果、自動ソフトウェア アップデーターに対応していない弊社の (無料版の) ユーザーの一部は、非常に古く、そのままでは危険性があると思われるいくつかのソフトを使用していることがわかっています。

リストで 1 位となったのは Java で、17% のユーザーが旧バージョンの 6 または 7 をインストールしていました。弊社では、Java 8 を使用しているユーザーでも、Java の公式サイトにアクセスするか、自動ソフトウェア アップデーターが含まれているアバスト インターネット セキュリティまたは AVG PC TuneUp を利用してソフトウェアをアップデートすることを推奨しています。

 

pc-trends-3.png

No.5:Windows 10 の市場シェアが拡大。現在のシェアは 35%

Microsoftの Windows 10は、2年前に発表され、その後複数の大型の更新行われており、古さが目立ってきているWindows 7との違いが明白になりつつあります。こうした状況にもかかわらず、依然としてユーザーの 45%が古いOSを使っています。

pc-trends-4.png

出典: 2017年 第3四半期 アバスト PCトレンドレポート

No.6:HP が他を引き離しトップ市場シェア 20%

世界的な PCブランドの市場シェアを見ると、Hewlett-Packard (HP) が群を抜いています。第 2 位の競合企業でさえ、シェアは HP の半分にすぎません。Acer、Asus、Dell、Lenovo の 4 社が 10% 前後のシェアで競い合っています。

pc-trends-5.png

No.7:SSD のシェアは驚くほど小さかった:HDD が依然として優位に

非常に高速なソリッド ステート ドライブ (SSD) の普及率が通常の機械式ハード ディスク ドライブ (HDD) の普及率には程遠いことが明らかになりましたが、これは、先に述べたPCの平均使用年数が 5 年以上であることを考えると、当然の結果とも言えます。今回の調査対象となった多数のユーザーのうち、SSD を使用しているのはわずか 7.4% で、6.7% のユーザーはシステム内で SSD と HDD を組み合わせて使用していました。残りのユーザー (85.9%) は従来のハード ディスクを使用しているため、低いデータ転送速度と遅いシステム速度に耐えている状態です。

しかし、このデータは氷山の一角にすぎません。弊社のレポート全文には、最も多くインストールされているアプリのリスト、ハード ディスクの平均的なサイズ、RAM のサイズ、最も広く普及している CPU など、多種多様な情報が含まれています。PC トレンド レポートの全文をこちらでお読みください。(尚、現在ご覧をいただけるレポートは英文のもとなります。和文によるレポートも近日中に発表の予定です。)

 

--> -->