今年の Mobile World Congress（MWC）では、以下のスマートフォン メーカー数社が話題を独占しました。
- Samsung は主力スマートフォンの最新製品 Galaxy S9 と S9+ を発表。
- Google は新型 Android Go デバイスを公開。
- ノキア の親会社 HMD Global は、5 種類以上の新型スマートフォンを発表。そのうちの 3 機種（Nokia 8 Sirocco、Nokia 7 Plus、Nokia 6）は Android One デバイスで、Nokia 1 はノキア初の Android Oreo Go スマートフォンとして紹介されました。さらに話題を呼んだのは、同社を象徴するスマートフォン機種を改良した 4G 版、Nokia 8110 の発表でした。昔からのノキア ユーザーはこの製品を歓迎するでしょう。
スマートフォンのトレンド
今年の MWC では多くの主要トレンドが見られました。メーカーは主力のスマートフォンの新製品を発表するとともに、全機種について薄型ガラス ベゼル ディスプレイ モデルを発表しました。「フルスクリーン」「オールスクリーン」「無限」ディスプレイと呼ばれるものです。
ここ数年、Apple は新製品のスマートフォンに 3.5mm ヘッドフォン ジャックを付属しなかったことにより批判を受けてきました。しかし今年の MWC では、ソニーとノキアも主力機種にヘッドフォン ジャックを付属しないと発表しました。Bluetooth 技術の改良により、新しい改良型音声コーデックがヘッドフォン ジャックに取って代わると見られています。すべての大手メーカーでは、薄型ベセル ディスプレイとともにヘッドフォン ジャックなしのスマートフォンが主流になりつつあります。
5G で高速を実現
MWC のあちこちで 5G 技術に関するニュースが飛び交いました。仕様の初期版が昨年承認され、平昌オリンピックで試験導入されたためです。各大手通信各社は、さまざまなデバイスで 5G のデモを実施しています。デバイスはドローンからスマートフォン、スマート カー、VR ヘッドセットと多岐にわたります。しかし、5G の普及に必要なものは何でしょうか。
MWC で GSMA Intelligence が発表したデータによると、2017 年にモバイル ユーザーは 50 億人を超えました。2025 年までにはモバイルのユニーク ユーザーは 59 億人に達する見込みです。これは世界の人口の 71% に相当します。利用者数の増加により、遅延の少ない高速データ接続の需要が高まっています。
GSMA は発展途上国、特にインド、中国、パキスタン、インドネシア、バングラデシュ、サハラ以南アフリカ、南米が今後の成長を推進すると予測しています。特に大きな成長が見込まれるのはモバイル インターネットです。この市場では、今後 8 年間で 17.5 億人の新規ユーザーが加わり、2025 年にはモバイル インターネット ユーザーは 50 億人の大台、すなわち世界の人口の 61% に達します。今年の MWC は、5G サービスを使った次世代接続の確立が大きなテーマでした。
拡大する IoT
毎日使うものが Web につながる「モノのインターネット（IoT）」も、今年の MWC の大きな話題でした。多くのメーカーが「スマート シティ」をテーマに、自動車、製造業、スマート農業、ヘルスケアなどに IoT を活用したデモを披露しました。
たとえば、現在の自動車は内蔵の安全センサーによるスマート化が進んでいますが、ドライバーには駐車場を見つけるという問題が残されています。将来、ドライバーは「スマート駐車」を使って、スマート駐車センサーで空いている駐車場を見つけることになるでしょう。
セキュリティの今後
5G、多くの IoT センサー、これらの技術を使って Web に接続するデバイスのいずれについても、ネットワーク プロバイダとセキュリティ企業は協力して、ネットワーク技術でつながるユーザーを新世代の脅威から守る必要があります。
アバストはこの課題を解決するため、アバスト スマート ホーム セキュリティ を今年後半に発売します。使いやすさにこだわった、この新しいサービスは、自宅で IoT デバイスを使用する一般的なケースを自動で学習するようデザインされています。さらに、機械学習とAI (人工知能) を利用してデバイスの異常行動を検知し、プライバシー侵害、ボットネット攻撃、マルウェアの脅威を通知します。テクノロジーによって世界は進化をとどめることを知りませんが、アバストの製品をご利用いただくことにより、常にトレンドの最先端にながらも、最新のテクノロジーを利用し、安全なデジタル ライフを送っていただけるようにいたします。
