PCのウェブカメラを通して誰かがあなたを監視しているわけではありませんが、あなたのオンラインでの行動は追跡されています。よく冗談で、死んだら友人にインターネットの閲覧履歴を削除してもらう、と言う人がいますが、あなたの履歴はすでに多くの人に行き渡っているかもしれません。
インターネットの閲覧履歴は、以下のような企業・機関に見られている可能性があります。
Wi-Fiネットワークの管理者
公共のWi-Fiネットワークを使用すると、管理者は、あなたが訪れたウェブサイト、SNS、動画などを特定することができてしまいます。これは、職場のWiFiネットワークも含みます。しかし、URLがhttpsで始まる安全なウェブサイトを利用すれば、ウェブサイトに入力した情報は見られません。
インターネットサービスプロバイダー(ISP)
シークレットモードであっても、ISPはユーザーが訪問したウェブサイト、送信したメール、SNSでの活動などを見ることができます。場合によっては、健康状態や金銭状況などが知られることもあるのです。また、地域の法律にもよりますが、ISPはユーザーのデータを最大1年間保存することができます。
オペレーティングシステム(OS)
PCやスマートフォンのOSは、ユーザーが閲覧したウェブサイト、送信したメール、SNSでの活動を見ることができます。位置情報機能がオンになっている場合は、ユーザーの現在地に関する情報も取得されます。
検索エンジン
GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、ユーザーの検索履歴や検索結果を見ることができます。また、Googleアカウントを使ってウェブサイトにログインするたびに、そのユーザーに関するデータが収集されます。ユーザーの興味や行動は、広告主にとって貴重な情報となります。
ウェブサイト
ユーザーがウェブサイト上で何をしているか、把握しようとするウェブサイトもあります。これらのウェブサイトでは、ユーザーの行動やトラフィックを追跡するためにクッキーを使用しています。クッキーは主に、ユーザーのインターネット利用を高速化したり、広告をパーソナライズしたりするために使用されます。
アプリ
スマートフォンや一部のデスクトップアプリは、ユーザーの位置情報、アカウント情報、メールアドレスを見ることができます。各アプリのプライバシーポリシーやプライバシー設定を確認しましょう。
政府機関
法執行機関や捜査当局は、ISPにユーザーの閲覧データを提供するよう求めることができます。ISPでは、サイバー犯罪を防止するために、オンライン上のあらゆる行動を追跡しています。
ハッカー
ハッカーはサイバー攻撃を通して、閲覧履歴、ログイン情報、金銭データなどをのぞき見、窃盗することができます。
プライバシーを守るには?
閲覧履歴を誰にも見られないようにインターネットを使用するには、VPNを使ってIPアドレスを隠すのが一番有効な方法です。VPNはデータを暗号化し、プロキシ IPアドレスであなたのインターネット履歴を隠します。
アバスト セキュア ブラウザは、セキュリティの専門家によって開発されており、簡単に設定・カスタマイズすることができます。VPNも内蔵されているほか、トラッキングや広告をブロックし、ブラウジング体験を高速化、フィッシング、ウェブトラッキング、マルウェアなどの脅威からユーザーを守ります。
ユーザーの行動や興味は、企業にとってはサービスや広告の向上に利用できる貴重なデータですが、それが悪用される可能性もあります。VPNや安全なブラウザを使い、あなたの個人情報を守りましょう。
この記事は2021年7月1日に公開されたWho can see your Internet history?の抄訳です。