iPhoneによる位置情報の追跡を無効にする方法

Jesse Adams 21 1 2021

プライバシーを強化するため、自動的に設定されている追跡サービスを無効にし、保存済みのデータを削除しましょう。

アバストは2020年11月に、iOS版アバスト セキュア ブラウザの提供を開始しました。開発の過程において、私たちは「iPhoneやiPadのセキュリティが最大限強化した状態とは?」という疑問を抱えていました。その答えを探る中で発見したヒントをいくつかご紹介します。

iPhoneがユーザーの物理的な行動を追跡していることは広く知られていますが、お気に入りの場所、訪問する頻度と日時なども記録していることをご存知でしょうか。これらはすべて、Appleの位置情報サービスが有効なときに自動的に実行されるサービス「利用頻度の高い場所」によるものです。

Appleによると、「利用頻度の高い場所」はiPhoneが個人に合わせたサービスを提供するために活用されています。同社は、これらのデータは「エンドツーエンドで暗号化されるためAppleが読み取ることはできません」と述べています。

しかし、そのような断言があっても、特にAppleの追跡ツールを違反とする欧州の個人情報保護団体による申し立てに関する報道を受け、iPhoneが自分の行動を追跡し、その情報を保存することを多くの人は懸念しています。そこで、「利用頻度の高い場所」による追跡を無効にし、 過去に収集されたデータを削除する方法をご紹介します。

「利用頻度の高い場所」を見つける方法

「利用頻度の高い場所」は設定の深い階層にあり、「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」>「システムサービス」>「利用頻度の高い場所」に格納されています。

「利用頻度の高い場所」を無効にする方法

「利用頻度の高い場所」による位置情報の追跡と分類を止めたい場合は上記の設定画面で無効にすることができます。

「利用頻度の高い場所」から古いデータを削除する方法

「利用頻度の高い場所」から過去のデータを削除したい場合は、少し手間が掛かります。サービスに保存されたデータを見るには端末のパスコードの入力、Touch ID、Face IDのいずれかの認証が必要です。こうした機密データにアクセスできる人を制限するために設定されているセキュリティと考えられます。

認証後、過去に訪れた場所の一覧が表示されます。いずれかを選択すると、その場所の地図や詳細な情報のほか、訪問した日時も記載されていることが確認できます。

これらのデータを削除したい場合、以下のいずれかを行いましょう。

  1. 削除したい場所を一つずつ選択する
    削除したい場所を選択し、画面の右上の「編集」>「削除」を選択します。

  2. 全データを削除する
    「利用頻度の高い場所」の一番下までスクロールし、「履歴を消去」を選択するだけです。

以上のヒントがお役に立てれば幸いです。データ削除を行っていない場合は、プライバシーとセキュリティを重要視してアバストが開発したiOS版アバスト セキュア ブラウザを試してみてはいかがでしょうか。サービス改善のためのフィードバックも随時受け付けています。

この記事は2020年11月19日に公開されたFind and delete the locations your iPhone has been trackingの抄訳です。

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