最近、オンラインで個人情報を盗まれるリスクが高まっています。毎年、何百万人という数の人々が個人情報窃盗の被害に遭っているほか、近年は大規模なデータ流出が頻繁に起こっています。サイバー犯罪者は、パスワードをハッキングしたり、SNSに投稿されたワクチン接種記録書の画像を漁ったり、あらゆる方法で個人情報を盗もうとします。ひとたび個人情報が盗まれると、その解決には何年もかかることがあり、多額の金銭的被害を受けることもあります。
既に個人情報を保護するための対策をしている人も、どこかで自分の情報が盗まれているのではないか、と不安に思うものです。そこで本ブログでは、個人情報が盗まれたことを表す9つの兆候をご紹介します。
1. 見慣れないログインアラート
新しいデバイスでアカウントにログインすると、そのウェブサイトやサービスから通知がくることがあります。その通知が表示する、場所やログイン時刻、デバイスに見覚えがない場合、誰かがあなたの名前とパスワードを利用してログインしているかもしれません。
2. Apple IDにアクセスできない
Apple IDを利用したフィッシング詐欺が増加しています。Apple IDのアカウントには、ユーザーの連絡先情報、支払い情報、サービスのセキュリティ情報などが全て含まれているため、その管理には注意が必要です。もしApple IDのパスワードを要求するメールや、テキストメッセージ、電話などを受けたことがある場合は、フィッシング詐欺の標的となった可能性があります。ご自分のApple IDにアクセスできなければ、フィッシング詐欺を通じて個人情報が盗まれ、勝手に登録情報を変えられた可能性があります。
3. クレジットカードの使用額が増加
サイバー犯罪者があなたの個人情報とクレジットカード情報を入手し、高額の決済を行うリスクもあります。毎月クレジットカードの明細を確認し、購入履歴を確認しましょう。
4. 銀行口座や決済記録の不審な履歴
クレジットカードだけでなく、身に覚えのないローンの申し込みや購入取引を発見した場合は、すぐに金融機関に連絡し、警察にも相談をしてください。
5. 身に覚えのない医療額の請求
個人情報を悪用し、不正な保険金を請求しようとするサイバー犯罪者もいます。受けたことのない治療や、自分のものとは思えない健康状態の記載が保険の明細書にある場合、住所や名前などの個人情報が悪用されていると考え、第三者や警察に相談しましょう。
6. 保険金が下りない
あなたの保険会社が正当な医療費の請求を却下した場合、サイバー犯罪者があなたの登録情報を入手して記録を改ざんし、過去に保険金を騙し取っていた可能性があります。頻繁に起こることではありませんが、念のため疑いましょう。
7. ローンの審査に通らない
保険金と同様、必ずしも個人情報の流出を示すものではありませんが、条件を満たしているのにローンの審査に通らない場合、誰かが過去にあなたの 個人情報を悪用し、詐欺を働いた可能性があります。
8. 還付金に関する連絡
万一、詐欺師があなたを装って還付金を請求した場合、国税庁から確認の連絡や通知が来るはずです。そうした連絡を無視しないことも、個人情報が盗まれていないかを確認する上では大切です。
9. 債権回収会社などによる連絡
詐欺師があなたの個人情報を利用し、あなたになりすまして借金や負債を負った場合、当然、債権回収会社などから連絡があるでしょう。
個人情報の盗難に気づいたら、然るべき機関に報告をする必要があります。すべてのアカウントのパスワードを変更し、クレジットカードや銀行のキャッシュカードを凍結するなど、すぐに対応してください。更なる被害を防ぐために、必要な手順です。
また、アバスト アンチウイルスなどのセキュリティソフトを使用し、フィッシングなどの脅威を阻止、オンラインでの個人情報の流出を防ぎましょう。
この記事は2021年5月6日に公開された9 warning signs that your identity has been stolenの抄訳です。