新型コロナウイルス拡大により、授業や遊びがオフラインからオンラインで行われるようになりました。外出自粛が続いたここ数年、オフラインよりもオンラインで新しい友達を作ることが多い、という子どもも増えてきています。そんな中、安全にオンラインで友達を作るスキルが、子どもたちには必要です。オンライン上の危険について教えてあげて、プライバシーおよびセキュリティを守るためのスキルを身につけさせることが重要です。この記事では、子どもたちが安全にインターネットを使いながら、オンラインで友情を育むための6つのヒントをご紹介します。
- なるべく早めに、安全なインターネットの使い方を教えてあげましょう
デジタルネイティブ世代の子どもたちは、あなたより早く、SNSを使い始めたり、マッチングアプリに登録したりするでしょう。実際、スタンフォード大学の調査によると、米国のカップルが出会った方法として、インターネットを介したケースが最も多いことがわかりました。マッチングアプリは18歳以上でないと利用できないサービスがほとんどですが、高校生など18歳未満が利用しているケースが度々報告されています。運転するのに免許が必要なのと同様、インターネットの安全性に関する話し合いは必須事項と考え、なるべく早く、安全なインターネット利用について話し合うようにしましょう。
参考ブログ:インターネットを安全に利用するための5つのヒント
- オンライン上で礼儀正しく振舞うことを心がけましょう
これは、時に大人も守れていないルールです。インターネットは匿名で利用できるため、普段は親切な人でも、画面の向こう側にいる人への配慮を欠いた発言をしてしまうものです。ネットいじめ、嘘、過剰な共有、ヘイトスピーチなどの行動は、早い段階で対処する必要があります。礼儀を重んじ、何が正しくて何が間違っているかの見極めについて、子どもと話しましょう。
- 風通しの良い環境を作りましょう。
この言葉には二つの意味を持たせています。オンラインでの人間関係について子供たちが質問や懸念を抱いたときに、いつでも相談できる環境を作っておく、風通しの良いコミュニケーションが一つ目の意味です。もう一つは、子どもたちがインターネットを利用する際は、部屋のドアを開けておくように促すという物理的な意味での風通しです。また、長時間インターネットを使っている、同じ部屋にいるときPCやスマートフォンの画面を隠す、思いがけない宅配便が届く、家族や友達から引きこもるなどの行動が多くなってきたら、インターネット上で危険なことをやっていないか、聞いてみましょう。
- プライバシーの重要性について話し合いましょう
これは子どもが意図的に情報共有しすぎていないかということだけではありません。彼らだけでなく、あなたのプライバシー情報をハッキング被害から守ることでもあります。アバストは、オンライン詐欺に騙されないためのアドバイスや情報を公式ブログにて公開しています。
- フィルター機能を使いましょう
保護者は、プライバシー設定にて子どもがアクセスできるコンテンツを制限できます。コンテンツだけでなく、Webカメラ、Wi-Fiネットワーク、その他のスマートホームデバイスの接続設定がパブリックになって家族以外の人がアクセスできるようになっていないか確認しましょう。また、フィルタリング機能は悪質なメールを感知できるものの、見知らぬ人からチャットにて送られてきた悪質なリンクは感知できないため、リンクをクリックする際は気を付けなければいけないことを子どもに説明しましょう。
- オンラインでの人間関係について、一緒に、定期的に考えるようにしましょう
インターネット上での人間関係について定期的に考えることが大切です。カレンダーアプリにて通知を設定し、子どものメンタルヘルスやオンラインでの活動について定期的に話し合っても良いかもしれません。子どもの成長はそれぞれ異なりますが、成長するにつれて保護者と共有しないことが増え、自立していきます。どのようなことでもいつでも、子どもの目線で相談に乗ることを伝えましょう。
オンラインでの危険性について知り、子どもたちと一緒に、セキュリティやプライバシーを守るための知識とスキルを身につけていきましょう。
この記事は、2022年7月7日に公開されたHow to safely make online friendsの抄訳です。