小学生の夏休みがもうすぐ始まり、外出自粛も緩和しつつある中、今年こそ子どもを外で遊ばせてあげたい、と考えている保護者も多いのではないでしょうか。しかし、長いスクリーンタイムに慣れた子どもは、インターネットから離れたくないかもしれません。
スクリーンタイムと外遊びのバランスは、在宅勤務と出社の両方を認める「ハイブリッド・ワーク」のように、いわゆる「ハイブリッド・プレイ」として考えるべきと筆者は考えます。子どもたちを、デバイスばかりで遊んでいたコロナ禍の日々から「現実」の世界に戻すためのヒントをご紹介します。
明確なルールを設ける
「ニューノーマル」時代の今、多くのママ・パパさんは、子どものインターネット利用時間を少し長めに設定していると思います。外出自粛によって、子どもができる遊びが限られていた中、長めのスクリーンタイムを許すことに全く問題はありません。
しかし今こそ、インターネット利用に関する明確なルールを再び導入するべきです。ルールについては、外出自粛前と比べてどのように状況が変化したか、今後どのような基準がふさわしいかなど、子どもと一緒に話し合うことが重要です。あなたが今後どれくらいの頻度で出社すべきか、上司に意見を聞いてもらいたいのと同様、子どもたちの意見や懸念点も聞いてみましょう。
自分自身もルールを守る
子どもだけでなく、ご自身も画面を見ている時間が増えていませんか?大人もスクリーンタイムのルールを作り、守れなかった場合は、子どもにも一言伝えましょう。そうすることで、子どもたちはあなたをロールモデルとして捉えて、責任を持ってデバイスを使えるようになるだけでなく、家族全員でスクリーンタイムの短縮に取り組んでいることを見せることができます。
一貫性を保つ
ルールが徹底されていることを確認するのが保護者の仕事です。ご自身がルールを守っていないと、子どももルールを無視するようになります。
「スマホ・タブレット禁止エリア」を作る
家庭によってはすでに「食卓ではスマホを見ない」というルールを実行しているかもしれません。1日のうちで電子機器の利用を禁止した時間帯や曜日を決めてみてはいかがでしょうか。子どもたちが外で遊んでいる時間は大人も電子機器を使用しない、という決まりを作ることもできます。電子機器を使わない時間を作ることで、子どもたちはどのような遊びをするか、創造力を働かせることができます。デバイスを使わずに楽しめる遊びが増えれば、スクリーンタイムを減らすことに前向きになるでしょう。
屋外での遊びを積極的に勧める
パンデミック以前にどのような遊びをしていたか覚えていない子どもたちもいるかもしれません。積極的にアクティビティを提案したり、毎週屋外で遊ぶ時間を決めたりして、外遊びをすすめしましょう。
「ズル休み」もたまには許す
「ハイブリッド・プレイ」モデルには、子どもたちが自由にスマホやタブレットを使える「ズル休み」を組み込みましょう。雨の日や、1か月に1回など、ちょっとしたご褒美の日を設定しましょう。
「ハイブリッド・プレイ」を導入して、外遊びとインターネット利用のバランスがとれた夏休みを過ごしましょう。