「マッチングアプリで出会った相手が、対面で会ったら、全然違う人だった。」このような経験がある知り合いがいる、あるいは自分自身に起きた、という方も多くいるのではないでしょうか?
多くの人はこのような状況を避けるために、出会い系サイトやマッチングアプリで出会った相手と始めて対面で会う前に、相手を検索しています。アバストでは2021年、オンラインデーティングに関する調査結果を発表、出会い系サイトやマッチングアプリを利用する日本人の3人に1人(31%)が、対面で会う相手をインターネット上で調べていることが判明しました。相手について調べたと回答した人のうち、5人に1人(22%)は検索結果を見て、対面でのデートをキャンセルしています。
相手に関して調べる理由はさまざまで、「相手についてもっと知るため」(45%)、「相手が実在する人物であることを確認するため」(30%)、「相手が自身について話したことが事実であることを確認するため」(25%)、「SNSでどのような投稿をして、どのようなページをフォローしているのかを見るため」(25%)などが挙げられました。
ご参考:
ラブストーリーは安全に!オンラインデートの注意事項
相手を検索する方法として、多くの人はFacebook、Twitter、InstagramなどのSNSプラットフォーム(44%)、またはGoogleやBingなどの検索エンジン(38%)で調べていることがわかりました。LinkedInなどのビジネス向けSNS(8%)や、出会い系サービスのプロフィール写真を使い、画像検索を行った人は少数の15%でした。
一方、オンラインで相手を検索しなかったユーザーはその理由として、「検索の必要はないと感じた」(59%)、「検索するのに十分な情報が見つからなかった」(26%)と答えています。その他、「相手を検索することは倫理的ではない」、「オンラインで見つけた情報で相手を判断したくない」などの理由も挙げられています。
多くの人は対面で会う際の安全性にも気を配っており、6割以上の人は相手と初めて対面で会う際、公共の場所で待ち合わせをすると回答しています。また、良く知っているエリアで待ち合わせする(30%)、友人や家族にデートの場所や時間を知らせる(9%)、さらに友人や家族と位置情報をシェアする(3%)などの安全対策をとっている人もいました。
相手のプライバシーを尊重し、インターネット上ですでに公開されている情報であれば、デート前に相手について調べるか、しないかは個人の判断に委ねられます。初めてのデートの前に、会う人について調べてみたい、と思うのは一般的です。あなたも、検索されているかもしれません。
インターネット上で共有する写真や情報はすべて、あなたのアイデンティティに反映しています。SNS上で投稿など、インターネット上でのあなたのプロフィールは、デジタル空間を越えて影響をもたらす可能性があることを忘れてはいけません。投稿する際は親切で、言葉に注意を払うことが重要です。
これを機会に、「オンラインで『自分』がどのように見えているのか?」考えてみてはいかがでしょうか?