デジタル・バーンアウト(燃え尽き症候群)を引き起こす習慣とは?

SNSとの健全な付き合い方を学びましょう。

SNSの様々な危険性について、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。以前、SNSの多用が若い世代に与える影響について書いたように、ユーザーの個人情報を悪用するようなアプリやプラットフォームが、スマートフォンなどのデバイスへの依存をさらに加速させています。

大手SNS会社によるユーザーのウェルビーイング(心身の健康)を守る取り組みはいくつかあるものの、まだまだ安全なSNSの使用法を広める必要があります。SNSとの関わり方は、私たちの生活に(ポジティブにもネガティブにも)大きな影響を与えるため、『デジタル・バーンアウト(燃え尽き症候群)』と呼ばれるSNS疲れを予見し、予防することが重要です。

デジタル・バーンアウトとは何か?(そしてどう防げるか?)

『デジタル・バーンアウト』とは、SNSなどのオンラインメディアの使用(もしくは過剰使用)がもたらす、疲労、イラつき、過労、集中力の低下など、長期間続く一連の症状を指します。

これらの症状はオンラインコンテンツの消費と日頃のオンライン習慣が引き金になることが多いため、デジタル・バーンアウトを防ぐためにも、以下に気を付けることが推奨されています。

1.日常的なSNSの使用がもたらす「負のスパイラル」に注意する

日常的なSNSの使用は、その使用頻度をさらに高める「負のスパイラル」を起こす可能性があります。 複数のアプリを行き来したり、通知を受け取っていない場合でも無意識にアプリを開いたりする習慣は、オンラインメディアに依存している兆候です。このような使用をルーチン化させないためにも、スマートフォン等の使い方を常に意識することが大切です。

2. スクリーンタイムを制限をする

多くのスマートフォンにはスクリーンタイムを制限するオプションがありますが、自ら端末を使用する時間を決めることで、画面を見る時間を全体的に減らすことができます。アバスト モバイル セキュリティなどのツールを使用すれば、スクリーンタイムを確認して、ユーザーの好みに応じて時間を制限することもできます。

3. ベッドにスマートフォンを置いたまま寝ない

健康のために、ベッドにスマートフォンを置いたまま眠るのを控えましょう。このような無意識な習慣は、断片的な睡眠や不眠症を引き起こす可能性があります。

スマートフォンの画面から出る人工光は少量でも、体内時計に影響を与えるリスクがあります。つまり、睡眠習慣の乱れが一日を台無しにさせる可能性があるのです。スマートフォンはベッドから離れた場所(棚や引き出しの中)に置くか、夜間は別の部屋に置いておくようにしましょう。

4. 夜間はデバイスを使用しない

上記と同様の注意点として、夜間にスマートフォンを使用すると、特に若い人は、画面からの過度な光により、落ち着きを失ったり、場合によってはうつ病にもなることが研究によって示されています。就寝の数時間前には、デバイスを手が届かないところに置いておきましょう。

5. デジタル・デトックスをやってみる

デジタル・デトックスという、意識的にスマートフォンやオンラインメディアから離れる時間を作ることも、SNS疲れを軽減させるのに効果的です。デジタルデトックスは、一時間でも、数日でも、数週間でも、数カ月でも、個人の意図次第で行うことができます。

 

デジタル・バーンアウトしてしまったら、助けを求めよう

もし、上記のヒントを実践してデバイスと良い関係を築けていても、精神的な不安を感じる場合は、医師に相談するか、地域の保健所に連絡することをお勧めします。あなたの心の健康は何より重要です。ケアを怠らないデジタル生活を心がけることがとても大切です。

この記事は、2022年6月6日に公開されたHow can I prevent digital burnout?の抄訳です。

関連記事

--> -->