新型コロナウイルスが依然として猛威を振るっているため、多くの人が年末年始の買い物をオンラインで行っています。しかし、このネットショッピング利用者の増加を期待しているのは通販サイトの運営者だけではありません。
アバストは、サイバー犯罪が活発化する年末年始の時期に、ネットショッピング中の買い物客を狙った詐欺に注意するよう呼びかけています。
アバストのセキュリティ・エバンジェリストであるルイス・コロンス(Luis Corrons)は次のように述べています。「インターネットが魅力的なセールに溢れる年末年始の時期、お得なお買い物をしたい人たちがウェブサイトに殺到します。購入したいという気持ちに気を取られ、販売業者やウェブサイトの信憑性のリサーチに時間をかけないため、サイバー犯罪者に利用されてしまいます。この時期の大セールに多くの人は喜びますが、詐欺の心配をせずに安心してショッピングできることが一番嬉しいプレゼントではないでしょうか。」
偽のモバイルアプリから、本物とそっくりの偽サイトまで、サイバー犯罪者はあらゆる場所に出現します。しかし、このショッピングシーズンに特に注意すべきなのは、フィッシング詐欺です。
コロンスは次のように述べています。「ウェブサイトへのアクセスや添付ファイルのダウンロードを求めるメール上のフィッシング詐欺にご注意ください。お金を支払うまでファイルを読めなくする、ランサムウェアの可能性があります。また、セール品を購入するのに個人情報を要求したり、偽のサイトに誘導して実際に決済させるような手口も考えられます。」
年末年始にネットショッピングを安全に行うために行うべきの6つの対策をご紹介します。
- 「正規」のウェブサイトとアプリを使用する
ウェブサイトとアプリの両方で重要な点です。アプリは正規のアプリストアから取得しましょう。また、正規のウェブサイトであることを確認するために、URLは必ずアドレスバーに直接入力しましょう。大半の正規のウェブサイトは、販売者と顧客の間で暗号化された接続を確立する「https」を採用しています。
- フィッシング詐欺に気をつける
セールに関するメールは、フィッシング詐欺の可能性があるため、文中のリンクを絶対にクリックしないようにしましょう。もし興味がある内容だった場合は、メール内に記載されたURLをブラウザに直接入力しましょう。
- 決済情報をウェブサイトに保管しない
ウェブサイトで買い物をした後、新しいアカウントの作成やクレジットカードの情報の保存を促す通知が来ることがあります。特に年末年始の買い物中には、このような通知を拒否することを強くおすすめします。インターネットでは可能な限り、個人情報を共有、保存、保管しないようにしましょう。
- クレジットカードに代わる決済方法を利用する
PayPal、Apple Pay、Google Payなどのサードパーティー決済サービスは、安全かつ便利な決済方法の1つです。しかし、公共のWi-Fiを使用している際はパスワードなどの個人情報が盗まれる可能性があるため、自分の自宅またはモバイル通信でのみ利用するようにしましょう。
- インターネットは匿名で利用する
VPNを使用することは、車の中が外から覗き見されないように目隠しのフィルムを窓に貼るのと同じ効果があります。VPNは暗号化された接続により、IPアドレスを隠し、あなたをプロファイリングしようとする犯罪者から個人情報を保護します。ログイン情報や口座情報など、個人に紐づく情報が保護されます。
- 価格を比較する
購入ボタンを押す前に、新しいタブを開いて同じ商品を別のサイトで検索して、販売価格を確認しましょう。聞いたことがないブランド名の場合、知っているブランドで似た商品を検索し、価格を比較してみましょう。買おうとしている商品の価格が圧倒的に安い場合、詐欺の可能性があります。
これら6つのポイントに注意して、安全にネットショッピングを行いましょう。