Facebook Messengerと監視による危険性を知っていますか?

Jeff Elder, 2019年10月9日

Facebookで何が起こったのか。Messengerの利用は何が問題なのか。あなたのプライバシーは守られているのか。

Facebook はポピュラーなSNSのひとつですが、Messengerでのやり取りが監視され、会話の内容が文字起こしされていたことが発覚しました。この事実は、政府のみならずプライバシーの監視機関、そして何よりもFacebookユーザーにとって心外な出来事でした。この問題について、皆さんの疑念にお答えします。

そもそも、どんな問題が起きたのか?

Bloombergの報道によると、Facebookは、MessengerのAI音声チャットをテキスト変換させることを選択したユーザーに対し、その文字起こしを外部の請負業者に委託していました。ユーザーの承認を得る際に、音声メッセージをテキスト化するとしか伝えておらず、業務担当者が会話を聞いているという事実を公表していなかったのです。

音声データの文字起こしを委託されたその請負業者は、音声の録音場所や入手方法を知らされておらず、業務に関して倫理的な懸念を抱いていたとBloombergに語っています。それに対してFacebookは、AIによって匿名化されたメッセージを正しく解釈していたかどうかを、請負業者はチェックしていたはずだと主張しています。最終的にFacebookは、テクノロジーメディアのCNETに対し、「人間による音声レビューを1週間以上前に停止した」と発表するに至りました。

大手テクノロジー企業がユーザーの会話を聞くのはなぜ?

音声アシスタントは、会話を正確に理解するために人間のガイダンスが必須です。このため、Amazon、Apple、Facebook、Google、Microsoftの各社は、外部委託はしていないものの社員がユーザーの会話を聞いています。Atlanticの記事にあるように、「この問題は人間がレビューしているというスキャンダル以上に、ユーザーが音声アシスタントの仕組みを理解していないことに起因する」と指摘しています。

自らのプライバシーを守るために、私たちにできることは?

こうした盗聴を回避するためには、ライフハッカーの投稿にあるように、音声チャットを使ったテキスト変換はせず、Facebook 上での会話が暗号化される秘密のスレッドに切り替え、スマートフォンのマイクへのアクセスを制限することが必須でしょう。

そもそもの問題は、何なのか?

どんなアプリも、プライバシーが守られていると考えない方が賢明です。アバストのコンシューマー プライバシー担当 プロダクト マネジメント ディレクターのチャンドラー・ギブンズ(Chandler Givens)は、次のように述べています。「ユーザーがメッセージング アプリを使うたびに、ユーザーの音声またはテキストによる会話が、第三者やアプリの開発元の会社によって取得される可能性があります。知り合いとの会話の内容が、翌日の新聞の一面に掲載されたら不快に思うようであれば、メッセージング アプリの代わりに電話で話しましょう。」

あなたの会話はどの程度聞かれている?

個人的な情報を含めあらゆることが、会話をレビューしている従業員に筒抜けになっていると考えた方がいいでしょう。ベルギーの放送局・VRT NWSによると、当局が入手した1,000 件のGoogleの録音には、性、暴力、医療情報、口頭によるポルノのリクエストが含まれていました。

今回のFacebookの事件は、これまでよりも悪質か?

見方にもよるでしょう。Amazon、Apple、Facebook、Google、Microsoftの各社は、PCやスマホへの音声コマンドのみを収集していました。これは、AIの理解力の向上という点では、正当と認められるべきかもしれません。しかし Microsoftは、引き続きSkype上の会話音声をテキスト変換していますが、Facebookの事例と比べるとほとんど注目されていません。

米国政府は、この問題をどう捉えている?

連邦取引委員会(FTC)は、Facebookの盗聴に対処するための対策を承認しましたが、複数の議員はまだ十分ではないと厳しく批判しています。ミズーリ州共和党員であるジョシュ・ホーリー上院議員は、FTC は「Facebookの正当な処罰に完全に失敗している」とニューヨーク タイムズに語りました

Facebookは、どこまでユーザーのことを知っている?

Facebookの広告設定ページを見ればわかるように、想像以上にあなたのことが知られているでしょう。プロフィールが不正確に記述されているからと言って安心はできません。ピュー研究所の調査によると、Facebookユーザーの約半数が、自分たちがプラットフォームによってどのように分類されているかを知ると不快に感じると述べており、27%はサイトの分類が自分たちを正確に表していないと主張しています。

Facebookは、ユーザーの操作も行っていた?

2014 年に実施された調査では、Facebookがユーザーの感情に対する影響を測定するために、70万人近くのユーザーのニュースフィードを操作したことがわかりました。この実験はひどく非難され、Facebookはその取り扱いの不透明さについても厳しく批判されました。

Messenger アプリは子どもでも使用できる?

Messenger Kidsアプリは、プライバシーの保護が不十分であると米当局者によって批判されています。特に問題なのは、子どもたちが親の承諾なしにグループチャットに参加できることです。

この記事は2019年8月24日に公開された10 things to know about Facebook Messenger and surveillanceの抄訳です。

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