大人があらゆるデバイスを使ってインターネットを使うのを見て、子どもたちも自分もその世界の一員になりたいと思っているでしょう。しかし実際には、多くの子どもはすでにデジタル・シチズンなのです。ゲームをするとき、おばあちゃんとFaceTimeするとき、学校の授業で、子どもたちは私たちと同じようにインターネットを利用しています。
今時の子どもたちは大人よりデジタルの知識があるように感じることもあるかもしれません。しかし、デジタルの世界での過ごし方やふるまい方については、大人が指導する必要があるのです。
子どもには、安全なインターネットの使い方について早い段階から教えてあげることが大切です。SNSなどオンラインでのプライバシーおよびセキュリティについて、幼少期から教えることで、子どもも自分で考えて、オンラインで正しい選択をすることができるようになります。
オンラインセキュリティは、一度教えたら終わりではありません。新しい情報を学ぶたびに、家族で安全なインターネットの使い方について話し合うことが必要です。
夏休み中は親のデバイスでインターネットにアクセスしていた子どもも多いかと思います。しかし、新学期が始まると、学校でインターネットを使ったり、友達の家でSNSやゲームをしたり、親が見えないところでインターネットを使う機会が増えます。インターネットが子どもの生活から切り離せないものになった今、新学期の始まりを機に、オンラインでのセキュリティとプライバシーについて話し合ってみてはいかがでしょう。
まずは、設定を確認しましょう
YouTubeのプライバシー設定にアクセスし、小さな子どもが不適切なコンテンツを見れないよう、設定しましょう。また、見ているメディアが年齢相応であることを確かめ、なぜコンテンツを監視しているのか、子どもにも説明しましょう。
デバイスを使う時間を決めましょう
学校でもデジタルデバイスを使うことが多くなった今、極端にスクリーンタイムを制限することは時代遅れの考え方と言えるでしょう。代わりに、子どもと話し合い、デバイスを使用できる時間を明確に決めましょう。
小学生の場合は、タイマーを設定してみてはいかがでしょう。その年齢の子どもはタイマーを設定するのが好きですし、学校で先生がよくタイマーを使っているのを見ているので、家庭でもタイマーを取り入れてみるのも良いかもしれません。
参考ブログ:子どものスクリーンタイムが長すぎる…と心配なママ・パパに「ハイブリッド・プレイ」をご紹介
ペアレンタルコントロールを強化しましょう
すべてのデバイスとSNSでペアレンタルコントロールが有効になっていることを再確認してください。また、なぜペアレンタルコントロールが必要なのか、子どもにも説明しましょう。
子どもを四六時中監視することはできませんが、ペアレンタルコントロールは、家族で合意したデジタル境界線を守っていることを確認し、子どもたちの安全を守ります。
不適切なコンテンツとは何か、教育してあげましょう
インターネットはあらゆる年齢層で利用されており、時には小さな子どもにはふさわしくないものがペアレンタルコントロール機能をすり抜けることがあります。アダルトコンテンツ、暴力的なゲーム、見知らぬ人による勧誘など、インターネット上にはさまざまな危険が存在します。
もちろん、子どもを過度に怖がらせてはいけませんが、インターネット上でも現実世界と同じレベルのリスクがあることを教えてあげましょう。また、「親に教えたら怒られるよ」と言われても、何でも相談して良いことを伝えましょう。
人前やインターネット上で個人情報を公開してはいけないし、腹立たしいことや見たくないものを見てしまったら保護者と相談すべきことを説明しましょう。子どもが見てはいけない映画と同じように、ゲームにも、子どもには適切でない暴力があることを伝えてあげてください。子どもたちと常にオープンなコミュニケーションをとることを、重視しましょう。
ウイルス対策ソフトを活用しましょう
子どもと定期的にセキュリティについて話していても、怪しいリンクをクリックしてしまうことはあり得ます。デバイスのウイルス感染を防ぐには、パソコンやスマートフォンのOSを最新版にアップグレードしておくことと、ウイルス対策ソフトを導入しておくことが不可欠です。子どものデバイスだけでなく、家族全員のデバイスにウイルス対策ソフトをインストールしておきましょう。