ウクライナ情勢に便乗した暗号資産の詐欺にご注意

Michal Salát 1 3 2022

ウクライナ人になりすまし、SNS上でビットコインを要求する詐欺師をアバストのセキュリティ専門家が確認しました。

アバストは、ウクライナ情勢に深い悲しみを感じています。私たちはウクライナとロシアの両国に従業員とユーザーを有しており、状況を注視しています。従業員の安全を確保し、この困難な時期に従業員とその家族が必要とする支援を提供することに最優先で取り組むとともに、ユーザーへのサービスや製品を可能な限り維持することに専念しています。脅威研究チームは、紛争の結果として生じている新たな脅威を迅速に特定するために尽力しています。

残念なことに、この数日間、この混乱に便乗しようとするサイバー犯罪者が、ウクライナ人になりすまして金銭を搾取するという事件が多発しています。彼らは良識を持たず、自分たちの私腹を肥やすために、困っている人を助けようとする人々からすら、金銭をだまし取ろうとしているのです。

今回の犯罪者の特徴として、ビットコインについてすぐに言及していることと、ユーザー名がランダムな文字と数字で構成されていることがあげられます。

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ESET社でも、偽のUkraineTokensの購入でウクライナへの支援を呼び掛けている詐欺のウェブサイトを確認していると報告しています。

本当に困っている人の中に暗号通貨を利用している人もいるかもしれません。しかし、どの要求が本物か判断するのは難しいのです。例えば、以下のロシアのアンダーグラウンドフォーラムで、この投稿者は、切羽詰まった状況でビットコインを求めているようですが、ビットコインの取引手数料が要求額より高いのは奇妙なところです。

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この他にも、TikTokなどのSNSでも同様な詐欺が報告されています。アバストは、知らない人に直接お金を送らないよう強く注意喚起します。特に暗号資産の場合は、相手が本当に困っている人なのかを推し量ることが事実上不可能なため、送らないようにしてください。ウクライナの人々を支援したい場合、SNS上のリンクなどではなく、信頼できる公式な団体のウェブサイトから直接寄付しましょう。

この記事は、2022年2月25日に公開されたAvast warns users of crypto scams taking advantage of Ukraine conflictの抄訳です。

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