【前編】ストーカーが悪用?位置情報の設定にご用心 #1はこちら
前回の記事では、Googleマップなどの日常的に使うアプリが「ストーカーウェア」になるリスクを紹介し、対処法を説明しました。
今回は、前回扱った位置情報が主軸のアプリだけでなく、SNSなどにおける位置情報機能を取り上げ、注意点と対処法を紹介します。
1. SNSの位置情報
SNSで、訪れた場所をタグ付けする人は多くいます。SNSでの位置情報の共有には様々な理由があると思われますが、地域との繋がりを感じるために共有する人もいれば、習慣的にタグ付けを行っている人もいるでしょう。しかし、共有した位置情報によって、あなたの追跡が可能になることを忘れないでください。SNSを通してストーキングされないためには、タグ付けをする場所によって自分の住所などが特定されないか確認し、現在地ではなく過去に訪れた場所を共有するなど、投稿するタイミングにも注意してください。
2. スマホと連携する自動車
IoT技術が発展した現在、一部の機能をスマートフォンと連携できる自動車も登場しています。例えばテスラのModel 3には、スマートフォンアプリで操作できる機能が搭載されており、自動車の現在地をマップ上で追跡できるようになっています。これは、自動車を共有しているパートナーの居場所を把握できる機能にもなるため、支配的な配偶者に悪用される可能性があるのです。
残念ながら、この追跡機能を無効にする方法はないようです。対策としては、自動車の共有を制限することが挙げられます。また、パートナーが追跡機能を執拗に使用していると感じた際は、第三者に相談しましょう。
3. iMessageでの位置情報の共有
iPhoneなどで使えるメッセージ機能「iMessage」でも、位置情報の共有を無期限に設定できてしまいます。自分の設定が心配な場合は、iMessage上で相手のアイコンをタップし、「情報」を選択すれば、位置情報を共有しているか見ることができます。位置情報を共有したくない相手にアクセスを許可していないか、確認しましょう。
4. Snapchatの位置情報
Snapchatのユーザーは「Snap Map」の利用に気をつけましょう。Snapchatにおける位置情報の共有はデフォルトではなく、設定しなければ誰にも共有されません。しかし、過去に設定をして忘れている場合もあります。位置情報を共有したくない相手に共有を設定していないか、もう一度確認してみましょう。
位置情報を共有することで、家族や恋人とのコミュニケーションは便利に、そしてより親密になります。しかし、今回ご紹介したように、位置情報機能のあるアプリには「ストーカーウェア」として悪用されるリスクがあります。アプリの設定に注意し、自分のプライバシーを保護しましょう。
この記事は2021年3月18日に公開された7 apps you don't think are stalkerware but actually areの抄訳です。