【シリーズ】在宅勤務に必須の健康法 #1

Grace Macej 11 3 2021

スマートな働き方の秘訣は?

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が始まってから、1年が経とうとしています。この1年、在宅勤務の導入により、働き方が一変した人も多いでしょう。自宅にこもって仕事をしていると、もちろん感染リスクは下がりますが、仕事が原因の体調不良など、かえって別の健康リスクが高まる可能性もあります。

保険会社Chubbが委託した調査によると、在宅勤務をしているアメリカ人の41%が、わずか数ヶ月の間に背中、肩、首の痛みを新たに感じたり、既にあった痛みが悪化したと報告しています。Hinge Healthのテレワーカーを対象とした調査でも、回答者の45%が背中や関節の痛みを報告しており、そのうちの71%が在宅勤務の影響で生じた痛み、もしくは悪化した痛みであるといいます。さらに、消化不良や歯の破折などの症状も報告されています。

こうした状況を踏まえ、本ブログでは、カリフォルニア大学バークレー校 人間工学プログラムの専門家による、在宅勤務中に健康を維持する6つのヒントをシリーズ形式でご紹介します。今回はヒント#1~#3です。

  1. 人間工学に基づいたワークスペースをつくりましょう
    ソファで仕事をすると、作業効率だけでなく体調にも支障が出ます。悪い姿勢のまま長時間座っていると、そのうち体の節々が痛みはじめます。デスクやテーブルを使って、快適で実用的なワークスペースを作りましょう。コンピュータの画面上部は目の高さに、キーボードとマウスは肘の高さに置いてください。また、同じ姿勢で作業を続けるのではなく、足をフットレストの上に置くなど、時々姿勢を変えてみましょう。

  2. 体を動かしましょう
    やりすぎでは?と思うくらい、頻繁に立ち上がってストレッチをしましょう。ウォーキングも効果的です。例えば次の会議までに、10分間歩いてみてはいかがでしょうか。腕立て伏せ、スクワット、レッグリフトなどの筋トレを毎日行ったり、トレーニングアプリを利用したりするのも、おすすめです。また、毎日1~2時間は、立って仕事をしましょう。飲み物を注ぎに行く回数を増やすと、自然と椅子から立つ回数も増えるため、仕事中に使うマグカップは小さめのサイズを選びましょう。

  3. 1時間ごとに休憩を取りましょう
    数分間、心身ともにリセットしましょう。在宅勤務なので、ソファで横になってしばらく目を閉じても問題ありません。ペットや子ども、パートナーと一緒に過ごしたり、日記を書いてみてはいかがでしょうか。ストレスを和らげ、自分のための時間を一日に数回確保し、ワークライフバランスを保ちましょう。

次回はヒント#3~#6をご紹介します。

この記事は2021年1月11日に公開された6 ergonomic tips for your home officeの抄訳です。

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