子どもの個人情報窃盗、親こそ注意を

Emma McGowan 19 11 2021

そのSNS投稿、子どもの個人情報の窃盗に繋がるかもしれません。

個人情報の窃盗は、最も一般的なサイバー犯罪の一つです。子どもの生年月日、氏名、住所、マイナンバー番号などの重要な個人情報は、犯罪者にとって価値が高いのです。

犯罪者は子どもの個人情報を利用して、サービスを利用したり、利益を得たり、詐欺を仕掛けたりします。さらに、盗まれた情報は、銀行口座の開設、クレジットカードの申し込み、政府機関からの給付金の申請、ローンの申請などにも使用される可能性があります。本人や親がすぐに犯罪に巻き込まれていることに気が付くのが難しいため、青少年の情報は窃盗犯にとって価値が高いのです。

インターネットにつながるデバイスを使う子どもが急増する中、子どもの行動が、自身や親を個人情報窃盗のリスクにさらしていると思われがちですが、より注意しなければいけないのは、親なのです。

具体的には、以下の行為が子どもの個人情報の窃盗につながります。

  1. 書類の管理や扱いへの不注意
    子どものマイナンバー番号やカードは、自分のクレジットカードのように大切に管理しましょう。子どもの書類の写真は撮らず、安全な場所に収納し、処分する際はシュレッダーにかけてから捨ててください。

  2. セキュリティソフトを使っていない
    メール詐欺、情報漏えい、悪質なウェブサイト、保護されていないネットワークなどによって、子どもがサイバー犯罪に巻き込まれるかもしれません。セキュリティソフトを使用してこれらのリスクを防ぎましょう。既に導入している場合は、これを機に設定などを見直しましょう。また、子どもの個人情報をオンラインで共有したり、保存したりしないようにしましょう。

  3. 個人情報の共有
    子どものマイナンバー番号はもちろん、住所や学校の特定につながる投稿などは控えましょう。また、子どもの学校や所属しているスポーツクラブなどがマイナンバー番号の提供を求めた場合、他の身分証明書を代わりに使えないか相談してみましょう。

  4. 個人情報の公表を許可している
    スポーツクラブや音楽教室など、子どもが所属している団体がメンバー一覧やランキングを公表している場合、子どもの名前を仮名にするように、もしくは一覧から取るように運営側に相談しましょう。

  5. 信頼できる相手を把握していない
    信頼できると思っている人も、個人情報の窃盗犯かもしれません。子どもの名前、住所を把握していて、マイナンバー番号などもすぐに分かる親戚、隣人、友人に対しても一定の注意を払いましょう。


参考:
あなたの個人情報が盗まれている9つの警告サイン



もし、子どもの個人情報が窃盗されたら?

  1. フィッシング詐欺などで個人情報が窃盗された場合は、警察庁のフィッシング110番に報告しましょう。

  2. 被害に遭った銀行口座やクレジットカードの金融機関に連絡しましょう。

  3. 一度被害に遭うと、その後も標的にされる可能性が高くなります。子ども向けのプランも提供している個人情報のモニタリング会社に相談しましょう。

この記事は、2021年9月27日に公開されたHow does your kid’s identity get stolen?の抄訳です。

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